サッカーで言う「ワンチャンスを物にする」とは。日本VSオマーン戦から。 〜実況が試合後に「ワンチャンスを物にされましたねー」みたいなことを言ったので少し気になってしまった。
「ワンチャンスを物にされた」
果たして本当にワンチャンスだったのか?
オマーンは試合開始直後から日本のサイドバックの裏を狙うプレイをしていた。
サイドのワンツーやダイレクトプレーで裏を抜いて、ニアにアーリクロスを上げるという攻撃を徹底していた。オマーンのアーリクロスは触ったら点がとれるようなDFとGKの間に低くて鋭いクロス。
オマーンが得点したプレイはまさしく上記のプレイ。サイドのワンツーで長友?が抜かれてフリーでクロスを上げてゴール。
触れば点になるようなクロスはさすがにそう簡単にFWと合わない。ただゴールシーンはクロスをフリーのプレッシャーがない状態で蹴られた。
おそらくチームの約束事としてクロスは徹底してニアにアーリクロスだったと思う。仮にFWがいてもいなくても。
つまり何を言いたいかというと。「ワンチャンスを物にされた」とか言われても実際には相手の作戦どおりに負けたといこと。
仮にクロスがFWにあう確率が10%でFWがゴールに決める確率が90%なら、
そのクロスは9%の確率でゴールになる。
9%のクロスを試合中に何本も上げていればそれはゴールになる。
さらにゴールのシーンはフリーの状態でのクロス。10%という確率をもっと上げるプレイだった。
なので昨日の試合は
オマーンの監督のブランコ・イバンコビッチ監督の作戦が上手くいって負けた。
ついでにEURO2020のオウンゴール数は10でそれは今までのEURO大会の総オウンゴール数を上回っていた。
DFが自陣のゴール側に体を向けている時にボールに触れてしまうとオウンゴールになりやすい。
サイドを深くえぐってからのGKとDFとの間の早いクロスの攻撃が増えてきている証拠であり、近年ヨーロッパサッカーの主流の攻撃でもある。
さすがブランコ・イバンコビッチ監督。
流行りのサッカーをしっかり自分のチームに落とし込めている